マネジメントは英語でmanagement、似た英語はmanager、manageがある。一般的には『管理』と訳されるけど、品質管理とするとQuality Controlと言われることが多いように思う。コントロールは制御とも言えるから、人をマネジメント=管理=制御しようと勘違いするとパワハラに傾くという気がしてくる。そもそも、管理という言葉に訳したのが間違っているように思えて仕方がない。
Managerというと役職では支配人とか部長になるようです。なんとなくですが、支配人と呼ばれる方が権限が大きく任されている感じを受けるのですが、皆さんはいかがでしょうか。
結局のところ、マネジメントって経営者と呼ばれる方たち、取締役や執行役員ぐらいまでの経営を指すように思えるのです。マネジメント論で有名な方と言えば、ピーター・ドラッカーだと思うのです。ドラッカーの5つの質問が有名ですが、これを個人に当てはめても有効なところが凄くて、逆にマネジメントって何なのかわからなくなってしまう。マネジメントの前に、その守備範囲はどこかを考えておくと道に迷いにくいのかも知れませんね。
大きな組織になると課長クラスのマネジメントって何なのかと疑問が増えるのですが、基本的には方針管理または方針展開というものがされていることが多いので、それに基づいた役割を担うわけでそれをマネジメントと言うのかとふらついてしまうのです。方向性に対して実務を策定する場合は、マネジメントなのかなとも思いますけど、大抵は役割にそったスキルを培うことになるし、おおまかに実務は定まっている。実務の内容が変わるときは組織変更となるわけで、実務に対するアプローチの仕方が変わるだけのようにも思えるのです。
そうやって考えると、課長クラスではマネジメントと言うより、コーチと言う方の役割が多いように思えます。なので、全く畑の違う分野から課長が来ることは少なくて同じ部署からの選出になりやすく、スキルがあって実務を理解しているものでないといけないと思われがちになっているように見えます。でも管理監督者になると実際には違うスキルを求められることになり、それは教え方やモチベーションの与え方やフォローの仕方など、人との接触の仕方だと思うのです。そういうことを学習するカリキュラムって残念ながら、これだと思えるものがないように思えます。
最近は面談というものをやっていますが、そもそもモチベーションなんて本人にやる気が無い場合、ひっくり返しても出てきません。短い時間の中で相手の人となりや考え方などを把握できる人は稀ですし、日常の中でも行動を観察できている方も少ないようです。相手を理解しようと思えば、相手以上に教養がないと表情や眼から感じることはできません。話した内容ですら、理解の仕方が違います。これらの訓練をしようと思ったら、映画を観るのが一番良いと思うのですが、場面ごとの質問事項を作って記載してもらう訓練をしないと多角的な見方が訓練されないように思えます。日常的にそういう癖を身に着ければ習慣となり、人的な素養がつくように思え、いろいろなことに気づくようになります。そういう気づきのある方を管理者に選べば、その業務のスキルがなくても良い運営ができると思います。
オリンピックやプロスポーツで活躍する選手がでると監督者のマネジメント本をルポライターが出しますが、ごくありふれたサラーリマンの世界では役に立たないと思います。そこに集まる選手は燃え滾るようなモチベーションとゆるぎない目標があって、成功体験はドラマになるぐらいです。ドラマは感動であり、めったにないから感動するわけで、日常のありふれた中でどうするかを求められているのとは基盤が違いすぎると思えます。
もともと勝ちたいというモチベーションが強烈にある集団とこれと言って何をしたいと思わない集団であり、そもそもモチベーションを与えることはできないと思う。それでも人生訓をたれたりする時があるのは、自分に酔っているかそれなりに生きてほしいという親心だと思う。子供だって「勉強しろ」と言われて勉強することはない、勉強も方法論であって何になりたいかとは違う。
会社ではモチベーションの有無を言っても仕方ないし、それが無くても機能するように制度や仕組みを整えていくことが重要だと思います。給与体系や福利厚生、産休制度などの人事面や方針展開の進め方などが基盤となり、その中でのマネジメントとしては部課長が重要な役割を果たすのですが、権限や裁量などは企業によって随分と異なり、それが企業文化を形成する礎だと思います。
その中で重要な要素のひとつに個人面談があると思うのですが、なぜか部長が課長の面談をするというのはないようで、管理職だからなのでしょうがした方がよいように思えます。特に面談の仕方については数年ごとに体験研修を行い、ビデオを撮って訓練を行うべきだと思います。管理職のバラツキを減らすことに注力すべきだと思います。
何事もトップが気にしないと始まらないと思いますし、気づきのない上役ばかりになると困ったことになります。

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